Saturday 12 November 2011

Original GRIZZLY JACKET のバックルです。

30'sの熊ジャンによく付けられていたのが、1mm厚のスチール(鉄)製の薄~いバックルです。
豪華なムートンに、何故かマッチするのがとても不思議です。

オリジナルで作製中のバックルですが、やはりスチール製にこだわって鉄の板から切り出して作ります。
以前からお世話になっている製作所にお願い致しました。
ワイヤーカット放電加工機と言う特殊機械で切り出します。

まずはオリジナルから精密に図面を起こし、NCに数値をインプットしプログラムしている場面です。
1.2mm厚の鉄板を30枚重ねて固定し、細いワイヤが一気に切り出していきます。ちなみに、ワイヤーカットは電極となるワイヤー線に電流を流して、鉄やステンレスなどの導電性(電流の流れる)の素材を図面に合わせて精密に切る事が出来る加工で、水を貯めた水槽の中で加工を行います。

切り出されたのがこちらです。
味もそっけもない感じですが、
角の面取りと研磨をしてカービング加工致します。(この作業は私どもが一つ一つ行います。)

その後、バフ掛けとメッキ加工致します。(実際は工場に依頼致しますが、試作は私がメッキを行いました。)

そして、ピンを付けるとこうなります。
ジャーン!実際のメッキはもっと綺麗になります。強度を考え オリジナルより0.2mm厚くしましたが、薄~い雰囲気もバッチリです。

予定通り良い感じです。

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